最近では企業研修や学校教育、ニュースなどで「SOGI(ソジ)」という言葉を耳にする機会が増えました。
LGBTという言葉は知っていても、「SOGIとは何が違うの?」「SOGIハラスメントってどんなこと?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
SOGIは特定の人だけに関係する言葉ではなく、すべての人に関係する考え方です。
この記事では、SOGIの意味からLGBTとの違い、SOGIハラスメントの具体例、企業の取り組みまで分かりやすく解説します。
SOGIとは?
SOGIとは
Sexual Orientation(性的指向)
と
Gender Identity(性自認)
の頭文字を取った言葉です。
簡単にいうと、
誰を好きになるのか(性的指向)
自分の性別をどう認識しているのか(性自認)
この2つを表しています。
例えば
・異性を好きになる人
・同性を好きになる人
・両方を好きになる人
・恋愛感情を持たない人
・自分を男性と認識する人
・女性と認識する人
・男女どちらにも当てはまらないと感じる人
なども含まれます。
つまりSOGIとは、「人それぞれ異なる性のあり方」を表す言葉です。
SOGIとは『すべての人にある性のあり方』を表す言葉!
多様性を理解するための基本的な考え方といえます。難しく考えすぎないことが理解の第一歩になります。
SOGIとLGBTとの違い
SOGIとLGBTは混同されがちですが、意味は少し異なります。
LGBTは
・Lesbian(レズビアン)
・Gay(ゲイ)
・Bisexual(バイセクシュアル)
・Transgender(トランスジェンダー)
という性的マイノリティを表す言葉です。
一方でSOGIは、性的マイノリティだけではありません。
異性愛者(ヘテロセクシュアル)の方も、シスジェンダーの方も含め、すべての人が持っている性的指向と性自認を指します。
そのため最近では、「LGBTの問題」ではなく「誰もが関係する人権の問題」として、SOGIという言葉が使われる場面が増えています。
SOGIハラスメントとは?
SOGIハラスメント(SOGIハラ)とは、性的指向や性自認を理由とした嫌がらせや差別、不適切な言動のことです。
職場や学校、日常生活など、さまざまな場面で起こる可能性があります。
SOGIハラスメントの具体例
・「彼女(彼氏)はいるの?」と繰り返し聞く
・勝手に性的指向を周囲へ話してしまう(アウティング)
・「男なんだから」「女なんだから」と決めつける
・LGBTQであることを理由に採用や昇進で不利益を与える
- 性別に関するからかいや冗談を繰り返す
本人に悪気がなくても、相手を傷つけてしまうケースも少なくありません。
特にアウティングは深刻な人権侵害につながる場合もあり、多くの企業や自治体が防止に取り組んでいます。
注目され、広がるSOGIへの理解
日本でも、多様性(ダイバーシティ)やインクルージョンを重視する企業が増えています。
その中で、「LGBTの人だけを対象にする」のではなく、すべての人の性を尊重する考え方としてSOGIが広まってきました。
働きやすい職場づくりや、誰もが安心して暮らせる社会づくりのためにも重要な考え方とされています。
企業で始まるSOGIに関する取り組み
近年では、多くの企業がSOGIへの理解を深めるための取り組みを進めています。
例えば、
・社内研修の実施
・ハラスメント防止研修
・性別を問わない採用活動
・パートナーシップ制度への対応
・通称名の使用
・ジェンダーニュートラルなトイレの設置
・福利厚生制度の見直し
などです。
学校や教育現場でのSOGI
SOGIについて学ぶ機会は、企業だけではありません。
近年では、小学校・中学校・高校・大学でも、性の多様性について学ぶ授業や研修が行われています。
文部科学省も、学校現場において性的指向や性自認に関する適切な理解を深めることの重要性を示しています。
例えば、
・カミングアウトとアウティングに関する教育
・制服の選択制
・男女別ではない呼び方
・性別欄の見直し
・教職員向け研修
など、子どもたちが安心して学校生活を送れる環境づくりが進められています。
また、LGBTQ+当事者だけではなく、「誰もが違って当たり前」という考え方を学ぶことは、いじめや偏見を減らすことにもつながると考えられています。
一方で、地域や学校によって取り組みには差があるため、今後も継続した教育や環境整備が求められています。
多様性についての理解が広まる活動がいろいろな企業でも起こるといいな。
トイレの配慮や、パートナーシップ制度について取り組みをしている企業も少しずつ出てきているみたい。
誰もが安心して過ごせる社会のために
SOGIは、LGBTQ+当事者だけに関係する言葉ではありません。
誰もが性的指向と性自認を持ち、それぞれ異なる価値観や背景を持っています。
だからこそ、「男だから」「女だから」と決めつけるのではなく、一人ひとりを尊重する姿勢が大切です。
企業や学校での取り組みが進む一方で、私たち一人ひとりの日常の言葉や行動も、安心できる社会づくりにつながります。
まずはSOGIという言葉を知り、多様な性のあり方について理解を深めることが、その第一歩になるでしょう。
SOGIとAlly(アライ)の関係
SOGIについて理解を深めることは、Ally(アライ)になる第一歩でもあります。
Allyとは、LGBTQ+当事者ではなくても、多様な性を理解し、尊重しようとする人のことです。
知識を身につけ、偏見や思い込みを減らすことで、誰もが過ごしやすい社会に近づいていきます。
