バーの数だけ出会いがありドラマがある。 ママさんのお店に対するこだわりや ちょっとしたプライベートを覗き見できる “一期一会”ならぬ、“一期イチGAY”
オム 一期イチGAY アイキャッチ
新宿二丁目エリアのゲイバー

“ひとりで通える居場所から”オムでゆーやさんとしっぽり酒

新宿二丁目にあるゲイバー「オム」。先代から受け継いだお店を、ゆーやさんらしい空気で少しずつ育ててきた一軒です。平日はしっぽり、週末はゆっくりもにぎやかも。その距離感の中にある、オムらしさを伺いました。

平日しっぽり 週末しっぽり・にぎやか 20代後半〜50代半ば 女性も入れる
オム ゆーやさん
インタビュー協力 / オム

【ママ】 ゆーやさん

先代からオムを受け継ぎ、しっぽり話せる空気を守りながらお店に立つママ。テニスや料理の話になると、カウンターとはまた違う一面も見えてきます。

新宿二丁目の地下にある、オムへ

オムがあるのは、新宿三丁目駅C8出口から徒歩3分ほどの場所。ライオンズマンション新宿御苑前第2の地下に降りた先に、ゆーやさんが立つカウンターがあります。

新宿二丁目の中でも、少し落ち着いた導入で入っていける雰囲気。看板を見つけて階段を降りるまでの時間にも、少しだけ隠れ家へ向かうような感覚があります。

  • 1新宿三丁目駅C8出口から、新宿二丁目方面へ。
  • 2ライオンズマンション新宿御苑前第2を目印に。
  • 3地下へ降りると、扉の先にあるのがオム。

店内の雰囲気

地下へ降りて扉を開けると、そこにはゆっくり話せる空気が流れていました。カウンターでお酒を片手に過ごす人もいれば、その日の顔ぶれで自然と会話が広がることもある。平日はしっぽり、週末は少しだけにぎやかさが混ざる。オムは、その日の気分に合わせて過ごし方を選べるようなお店です。

来店される客層:20代後半〜50代半ば。特にメインは20代後半〜30代後半。先代の頃から通うお客さんもいて、世代の幅が少しずつ広がってきたそうです。

お店の雰囲気:平日はママとゆっくり話したい人が集まるしっぽりめの空気。週末はワイワイしたい人も加わって、落ち着きの中にほどよいにぎやかさが混ざります。

入店ルール:ゲイの方だけでなく、女性やストレートの方も入店可能。紹介で訪れる方も多く、「お客様は拒まない」という距離感がオムらしさにつながっています。

ひとりで静かに飲む人もいれば、気づけば隣のお客さんと話が始まっている人もいる。地下にありながら閉じすぎず、でも落ち着ける。そのバランスが、オムの居心地のよさなのかもしれません。

平日はしっぽり、週末は少しにぎやかに

オムは、平日はゆっくり話したい方に向いたしっぽりめの空気。週末はしっぽりした時間もありつつ、ワイワイしたい方も集まりやすい雰囲気です。

平日は、ママと落ち着いて話したい人がカウンターに座るような夜。急いで盛り上げるというより、目の前の相手に合わせて会話の速度を少し落としてくれるような空気があります。

一方で週末は、ゆっくり飲みたい人もいれば、少しワイワイしたい人もいる時間帯。オムは「今日はこういう店です」と決め切るより、その日に来た人たちの顔ぶれで空気が変わっていくお店なのかもしれません。

ふらっと
ゆーやさん、本日はよろしくお願いいたします。
ゆーやさん
よろしくお願いします。平日はゆっくり話したい人が多いかな。ママと話したいって来てくれる方もいますね。
ふらっと
週末は、少し雰囲気が変わる感じですか?
ゆーやさん
週末はワイワイしたい人も来ますね。でも、ずっと大騒ぎというより、その日その日で空気が変わる感じです。
ふらっと
平日と週末で、使い分けて来るのも良さそうですね。
ゆーやさん
ゆっくり話したいなら平日、少しにぎやかに飲みたいなら週末って感じでもいいと思います。

好きなお酒を聞くと、焼酎のジャス割りや粉茶という言葉も出てきました。派手なカクテルより、いつもの一杯を片手に話す感じ。その選び方にも、オムのしっぽりした時間が少し重なります。

オムという名前と、受け継いだ場所

オムという店名は、フランス語で男性を意味する「HOMME」から。店名そのものは先代のママから受け継いだものです。

ゆーやさん自身は、最初から「自分のお店をやりたい」と強く思っていたわけではなかったそう。25歳の頃からお店を手伝い始め、28歳くらいの時に、先代からお店をやらないかと声をかけられました。

強い野心で始めたというより、気づけばカウンターの内側にいて、そこからお店を任されるようになった。だからこそ、オムの話には「作った」というより「引き継いだ」「続けてきた」という実感が滲みます。

ふらっと
もともと、自分でお店をやりたい気持ちはあったんですか?
ゆーやさん
特に、やりたいって思っていたわけではなかったですね。25歳くらいから手伝っていて、28歳くらいの時に「店やらない?」って言われて。
ふらっと
そこから、オムを引き継いでいったんですね。
ゆーやさん
そうですね。先代のお店って見られることもあったから、最初はそこが大変だったかな。

店名はそのまま残しながら、立つ人が変われば、集まる人や空気も少しずつ変わっていく。オムは、先代の面影を残しつつ、ゆーやさんの時間が積み重なってきたお店です。

自分で作ったというより、受け継いで、少しずつ自分の空気にしてきたお店。

先代のお客さんと、ゆーやさんの空気の間で

お店を引き継ぐということは、看板だけを受け取ることではありません。そこに通っていたお客さんの記憶や、先代のママが作ってきた空気も一緒に受け継ぐことになります。

週末には先代が立っていた時期もあり、「先代のお店」として見られることもあったそう。コロナ禍の途中から先代が出なくなり、お店の雰囲気も少しずつ変わっていきました。

ふらっと
引き継いだお店だからこその難しさもありましたか?
ゆーやさん
週末は先代がいたので、先代のお店って見方をされることはありましたね。コロナの途中から出なくなって、そこから雰囲気も変わっていった感じです。
ふらっと
やらかしたな、みたいなこともありました?
ゆーやさん
先代のお客さんを怒らせちゃうとかは、ありましたね。

それでも、20代後半から30代後半の方も増え、先代の頃からのお客さんも残る。若返っていくことを、ゆーやさんは前向きに捉えているようでした。

最初に通ったのは、ひとりで行きやすい店

ゆーやさんが初めて通うようになったゲイバーは、新宿二丁目の千鳥街にあるこじんまりしたお店だったそうです。

千鳥街は、新宿二丁目の仲通りから少し路地に入った場所にある飲み屋街。もともとは1950年代にあった飲み屋街が、道路の区画整理をきっかけに1960年代後半、現在の場所へ移ったと言われています。

そのお店は、ひとりで来るお客さんが多く、ひとりでも通いやすい空気があったそう。こじんまりしていて、ちゃんと相手をしてくれる感じが、ゆーやさんにとって居場所として心地よかったのだと思います。

ふらっと
初めて行ったお店は、どんな雰囲気だったんですか?
ゆーやさん
千鳥街にあるお店で、ひとりで来るお客さんが多かったんです。ひとりで通いやすいお店だなって思いました。
ゆーやさん
こじんまりしていて、相手してくれる感じもあって。居場所としてよかったんですよね。

そのお店を紹介してくれた知り合いから、後にオムも紹介されます。当時のオムのママが卓球サークルをしていたこともあり、そのまま店子として入り、3年後にはお店を引き継ぐことに。

ひとりで通いやすい居場所。その感覚が、今のオムにも少し重なります。

太め、ガチムチ多め。でも入口は広く

オムの客層は、20代後半から50代半ばまで。メインは20代後半から30代後半で、先代の頃から通う50代のお客さんもいます。

体型で見ると、太めやガチムチのお客さんが多め。とはいえ、細身、普通体型、太め、ガチムチまで幅があります。

オムの体型イメージ

細身15%
普通15%
太め40%
ガチムチ30%

系統としては、マッチョ専、ガチムチ専、デブ専、同年代好きの方が特に多い印象。女性も入店できるため、ゲイだけに閉じすぎない入口の広さもあります。

特に多い層

マッチョ専、ガチムチ専、デブ専、同年代好き。

入店の幅

ゲイの方だけでなく、女性やストレートの方も入店可能。

テニスと料理。店の外で見えるゆーやさん

休みの日の話になると、ゆーやさんの意外な一面も見えてきました。テニスの大会に出ることもあり、出場を決めたら週1回ペースで練習するそうです。

大会には128人ほど参加することもあるそうで、聞いているだけでもかなり本格的。カウンターに立つ姿とは別の、競技者としての顔が少し見えます。

ふらっと
お休みの日は、何をしていることが多いんですか?
ゆーやさん
テニスの大会にたまに出ます。大会に出るって決めたら、週1くらいでテニスしますね。
ふらっと
大会に出るって、かなり本格的ですね。
ゆーやさん
128人くらい参加する大会もありますよ。

そしてもう一つ、ゆーやさんは料理も得意。グラタン、ペペロンチーノ、揚げ物以外なら基本的に作れるそうです。

ふらっと
料理も普段からされるんですか?
ゆーやさん
料理は得意ですね。グラタンとか、ペペロンチーノとか。揚げ物以外なら基本的に作れます。
ふらっと
ママの手料理、聞いてるだけで食べたくなります。

テニスの大会に出る一面と、家で料理をする一面。お店のカウンターで見える姿だけではなく、普段の過ごし方が少し見えてくると、ゆーやさんという人の輪郭も自然と近くなります。

お店の話を聞いていたはずなのに、気づけば「ママの手料理、食べたくなっちゃった」と思ってしまう。こういう脱線こそ、一期イチGayらしい時間です。

店子や友達で、その日の顔が少し変わる

オムの空気は、ゆーやさんだけで固定されているわけではありません。入っている店子さんによって、お客さんの層が少し変わることもあるそうです。

店子さんの友達が飲みに来ることもあり、その日ごとにカウンターの会話や客層が少しずつ変わる。平日はゆーやさんとしっぽり、週末は顔ぶれ次第で少しにぎやかに。そんな揺れ幅も、オムの楽しみ方のひとつです。

ふらっと
お客さんの層って、日によって変わることもありますか?
ゆーやさん
入ってる店子によって違うことはありますね。店子の友達が飲みに来ることもあります。
ふらっと
その日によって、少し違うオムが見える感じですね。

いつ行っても同じ安心感がありながら、毎回まったく同じではない。先代からのお客さん、若い世代、店子さんの友達、紹介で来た人。その混ざり方の中で、オムの夜は少しずつ表情を変えていきます。

初めての人にも、気負わず来てほしい

オムは「誰でもOK」という入店ルールを大切にしています。お客さんを拒まない。紹介で来る方も多く、立地柄ストレートの方が多く来るわけではないものの、女性の入店も可能です。

オム ゆーやさん
ふらっと
サイトを見て来られる方に、伝えたいことはありますか?
ゆーやさん
平日はゆっくり話せる日も多いので、まずは気軽に来てみてください。週末はワイワイしたい方にも楽しんでもらえると思います。
ふらっと
その日の気分で、しっぽりもにぎやかも選べる感じですね。

ゆっくりママと話したい日も、週末に少しにぎやかな空気を楽しみたい日も。オムは、気分に合わせて過ごし方を変えられる一軒なのだと思います。

ふらっと視点で見たオム

本日のゲイバーはこんなところでした

オムは、先代から受け継いだお店を、ゆーやさんが少しずつ自分の空気にしてきたゲイバーでした。

「最初からやりたかったわけではない」という話があるからこそ、逆に今のお店の温度がリアルに感じられます。勢いで作った場所ではなく、流れの中で受け継ぎ、守り、少しずつ変えてきた場所。

平日はしっぽり話せて、週末はにぎやかな時間もある。先代のお客さんも、若い世代もいて、太め・ガチムチ系のお客さんも多い。けれど、入口は狭くしすぎない。

テニスや料理の話から見えるゆーやさんの人柄、店子さんや友達で少しずつ変わる夜の顔も含めて、オムは「今日は誰がいるかな」と思いながらふらっと寄れるお店だと思います。

ひとりで通いやすい居場所を知っているゆーやさんが立つからこそ、初めてでも少し肩の力を抜いて入れる。新宿二丁目で、しっぽり飲みたい夜に覗きたい一軒です。

オムの基本情報はこちら

料金・営業時間・アクセスなど、来店前に確認したい詳しい情報は基本情報ページにまとめています。

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