20代〜50代編

【アンケート調査_2026年】 20代から50代のゲイ男性は、
何に悩むんだろう?
4世代120名の声から見えた、
健康・お金・仕事の変化

20代・30代・40代・50代のゲイ男性、それぞれ30名に同じ6項目について聞きました。ランキングと寄せられた言葉から、悩みが年代とともにどう変わり、重なっていくのかを読み解きます。

最初にまとめ

まずは、120名の声から見えたこと

今回の年代横断分析で見えてきた4つのポイントを、先にまとめました。

1位

総合1位は「健康」

185ptで、2位のお金とは3pt差でした。

89名

最も多く選ばれたのは「お金」

4世代すべてで1位か2位に入り、年代を問わず続く悩みでした。

15名
14名

20代・30代は「お金」と「仕事」

20代は15名、30代は14名が両方を選び、生活と働き方を一つの問題として捉えていました。

25名

50代は「健康」と「お金」が重なる

30名中25名が両方を選び、体調、仕事、介護、老後の暮らしへ悩みが広がっています。

集計は、1位3pt・2位2pt・3位1ptとして加算しています。未回答の順位には加点せず、同じ回答者が同一項目を複数順位で選んだ場合は、最も高い順位の回答だけを採用しています。

※本調査は4世代120名の回答を整理したもので、すべてのゲイ男性を代表するものではありません。

20代〜50代・120名の総合結果

4世代をまとめた悩みランキング

20代・30代・40代・50代のポイントを合算し、120名全体のランキングを作成しました。各世代の回答者は30名ずつです。

1位
健康86名が選択 185pt
2位
お金89名が選択 182pt
3位
仕事64名が選択 129pt
4位
恋愛49名が選択 92pt
5位
家族38名が選択 74pt
6位
友人関係24名が選択 46pt
総合ランキングから見えること健康185ptとお金182ptは3pt差でした。選択者数はお金が89名で最多ですが、健康は40代・50代で上位に選ばれる割合が高く、ポイントでは総合1位です。「広く選ばれたお金」と「年代とともに優先度が上がった健康」が、ほぼ並ぶ結果となりました。

年代別ランキングを並べて見る

20代合計172pt
1位お金41pt
2位仕事39pt
3位恋愛32pt
4位健康25pt
5位友人関係18pt
6位家族17pt
30代合計178pt
1位お金45pt
2位仕事42pt
3位健康33pt
4位恋愛31pt
5位家族18pt
6位友人関係9pt
40代合計179pt
1位健康60pt
2位お金44pt
3位仕事23pt
4位家族19pt
5位恋愛17pt
6位友人関係16pt
50代合計179pt
1位健康67pt
2位お金52pt
3位仕事25pt
4位家族20pt
5位恋愛12pt
6位友人関係3pt

6項目の構成比はどう変わった?

構成比から見えることお金は4世代を通して高い水準を保っています。一方、健康は20代の14.5%から50代の37.4%へ大きく上昇しました。仕事と恋愛は40代以降に割合が下がりますが、自由回答では、健康やお金と結びついた悩みとして残っています。
年代による変化

悩みは、4つの段階で現実味を増していました

20代

まだ起きていない将来を想像する

貯金できるか、恋人ができるか、今の仕事でよいか、親に介護が必要になったらどうするか。答えが見えないこと自体が悩みになっています。

30代

選択を先送りしにくくなる

転職できる年齢、身につけるスキル、親の老い、健康診断の数値など、「そろそろ判断しなければ」という感覚が強まります。

40代

複数の問題が同時に動き始める

持病や体力低下、親の介護、仕事の継続、老後資金が同時進行し、一つの問題だけを切り離して考えにくくなります。

50代

自立した生活をどう維持するか

定年、年金、住居、介護、終活、社会とのつながりまで、老後の暮らしを具体的に組み立てる必要が見えてきます。

健康の変化

「将来の病気」から「生活を維持できるか」へ

最も大きく変化したのが健康です。選択者は20代15名、30代16名、40代25名、50代30名へ増え、50代では回答者全員が健康を選びました。

20代

予防と体型への意識

体重、生活習慣、家族の病歴、足腰の痛みなど、将来病気になる可能性が語られました。

30代

不調が仕事へ影響し始める

疲労、肩こり、腰痛、健診数値、病気によって以前のように働けないという声が現れます。

40代

通院や持病が日常になる

入院、服薬、治療、体力低下が、仕事や人付き合いを続けられるかという問題へつながります。

50代

自立と介護が中心になる

動けなくなった時、誰に頼るか、パートナーへ負担をかけないか、介護状態でも生活できるかが問われています。

健康についての年代横断分析

年齢とともに増えたのは、病気への恐怖だけではありません。健康を失うと、仕事、収入、移動、人との交流、自分の介護まで影響するため、健康が生活全体を支える条件として重くなっています。

お金・仕事の変化

「今の収入」から「働けなくなった後」まで広がる

お金は全年代で1位か2位でした。仕事は40代以降に順位が下がりますが、自由回答では、お金や健康を支える手段として引き続き語られています。

20代

生活費と貯金

趣味や遊びで貯金できない、物価に給料が追いつかない、転職すべきかという現在の問題が中心です。

30代

キャリアの選択

最後の転職になるのではないか、スキルを身につけるべきか、パートナーとの生活に必要な収入をどう確保するかが加わります。

40代

働き続ける前提が揺らぐ

体力、持病、不景気、給与停滞によって、今の働き方を何歳まで続けられるかが現実的な課題になります。

50代

定年後の生活設計

年金、退職後の収入、賃貸の家賃、医療・介護費、仕事を辞めた後の社会との関わりまで考える声がありました。

お金・仕事についての年代横断分析

お金の悩みは、年代が上がっても消えません。健康や介護の問題を自分で支えるための手段として、考える範囲が広がっています。仕事の順位が下がっても、重要性が薄れたわけではありません。「健康な状態で働き続けられるか」「働けなくなった後も暮らせるか」という形で、お金と健康の問題につながっています。

恋愛・人とのつながりの変化

「出会えるか」から「誰と支え合うか」へ

恋愛の構成比は20代18.6%から50代6.7%へ下がりました。ただし、自由回答を読むと、人とのつながりが不要になったわけではありません。

20代

恋人ができるか

交際経験、過去の恋愛、出会いの有無、友人と恋愛の境界など、関係の始まりと継続が中心です。

30代

一人で生きる可能性

別れの喪失感、地方での出会い、周囲の結婚、パートナーへ依存しすぎない関係が語られます。

40代

生活との両立

親の介護、地域、治療、仕事などの条件の中で、恋愛を優先するか、どのような関係を望むかが分かれます。

50代

隣にいる存在

恋愛そのものより、老後を共に過ごす人、病気や孤独への心理的な支えとしてのパートナーが語られています。

恋愛・人とのつながりについての年代横断分析

順位だけを見ると、恋愛や友人関係の割合は下がります。しかし自由回答では、年齢とともに「出会えるか」だけでなく、「病気や老後を誰と支え合うか」という問いへ広がっていました。直接選ばれなくても、人とのつながりは他の悩みの背景に残っています。

家族の変化

割合は大きく変わらなくても、内容は具体化していく

家族の構成比は20代9.9%、30代10.1%、40代10.6%、50代11.2%と大きな変動はありません。一方、自由回答の内容は年代とともに変わっています。

20代

介護が始まったらどうするか

親に介護が必要になった時の準備、費用、仕事との両立が分からないという声が中心です。

30代

親の老いを実感する

実家、墓、相続、長男としての責任、カミングアウトしていない家族とパートナーの関係が加わります。

40代

介護や家の問題が目の前へ

認知症、親の一人暮らし、家の処分、墓じまいなど、対応が必要な事柄として具体化します。

50代

親と自分、両方の介護を考える

遠距離介護、Uターン、親の相続に加え、自分が介護される側になった時の支援まで考える声が現れます。

家族についての年代横断分析

家族は順位の変化が小さい項目ですが、「いつか起こるかもしれないこと」から「誰が、どこで、どの費用を負担するか」という実務的な問題へ変わっています。順位だけでは、内容の深まりを捉えきれません。

回答の重なり

複合化は、選択項目の組み合わせにも表れていました

各年代で多かった組み合わせを見ると、20代・30代では「お金と仕事」、40代・50代では「健康とお金」が中心へ移っています。

20代
15名/30名

お金と仕事を両方選択

生活費や貯金を支えるものとして、仕事の安定や転職が強く結びついていました。

30代
14名/30名

お金と仕事を両方選択

20代と同じ組み合わせが最多ですが、将来のキャリアや老後資金まで視野が広がります。

お金と健康:12名
40代
17名/30名

健康とお金を両方選択

健康を崩した時に仕事や収入を維持できるかという連鎖が、回答の中心へ移ります。

健康と仕事:11名
50代
25名/30名

健康とお金を両方選択

健康とお金を切り離せない人が大半となり、介護や家族の問題も同じ生活基盤へ重なります。

健康と仕事:13名/健康と家族:12名
健康状態が
変化する
仕事を続けにくくなる
収入や貯蓄へ
影響する
介護・住居・人とのつながりまで左右する
数字だけでは見えない背景

6項目の裏側には、支え合いの形への迷いがありました

1

家族による支援を前提にしにくい

一部の回答では、結婚や子どもを持つことが一般的な人生設計として想定される中で、自分の老後や介護を誰が支えるのかという迷いが語られました。

2

パートナーと家族がつながらないことがある

カミングアウトしていない家族、遠距離の実家、緊急時の対応など、パートナー関係が家族の支援体制へ自然に組み込まれない不安が見られます。

3

人とのつながりを自分で築き続ける必要

友人関係の順位が低い年代でも、退職後の社会との関わり、緊急連絡先、孤独、頼れる人の存在は、自由回答の中で繰り返し現れていました。

これらは、すべての回答者に共通するものではありません。ただし、お金・健康・家族・恋愛を別々に見るだけでは捉えにくい、ゲイ男性としての生活条件が一部の回答に表れていました。
20代〜50代・年代横断分析のまとめ

調査から見えた3つのこと

1

悩みは、可能性への不安から生活維持の問題へ変わりました

20代では将来像が見えないこと、30代では選択を迫られること、40代・50代では健康や介護などが現実の生活へ影響することが中心になっています。

2

健康が増えたことで、他の悩みが消えたわけではありません

仕事、お金、恋愛、家族は、健康を保ちながら暮らしを続けるための条件として、より強く結びつくようになりました。

3

年代を通して問われていたのは、誰とどう支え合うかでした

貯蓄や健康だけではなく、パートナー、家族、友人、社会とのつながりを含め、自分の生活をどのように支えるかという問いが回答全体に流れています。

調査概要

本調査について

本調査の結果を正確に読んでいただくため、調査目的、対象、設問、集計方法、結果の見方をまとめます。

調査名

20代から50代のゲイ男性・悩みアンケート調査

調査目的

年代ごとの悩みや価値観、その変化を記録し、当事者の声を広く届けること

調査主体

ふらっとゲイバーマップ編集部

調査実施時期

2026年

調査対象

20代・30代・40代・50代のゲイ男性

回答者数

各世代30名、合計120名

選択項目

お金/仕事/恋愛/健康/友人関係/家族

回答方式

優先順位をつけた最大3項目の選択回答と自由記述

質問内容と集計方法

回答者には、「お金」「仕事」「恋愛」「健康」「友人関係」「家族」の6項目から、現在気になっている悩みを最大3項目まで、優先順位をつけて選んでもらいました。あわせて、それぞれを選んだ理由を自由記述で回答してもらいました。

ランキングは、1位を3pt、2位を2pt、3位を1ptとして加算し、合計ポイントの高い順に作成しています。未回答の順位にはポイントを加えていません。同じ回答者が同一項目を複数順位で選んだ場合は、最も高い順位の回答だけを採用し、下位の重複回答は順位別件数・ポイント・選択者数のすべてから除外しています。総ポイントは、20代172pt、30代178pt、40代179pt、50代179pt、4世代合計708ptです。

数字の見方

選択者数

1位から3位のいずれかで、その項目を選んだ回答者の実人数です。同じ回答者が同一項目を複数順位で選んだ場合は、最も高い順位の回答だけを採用し、1名として数えています。

合計ポイント

1位3pt・2位2pt・3位1ptを合計した、ランキング作成用の数値です。同一回答者による同一項目の重複回答は、最も高い順位のみを加点しています。

円グラフの割合

回答者の割合ではなく、各年代または4世代合計の総ポイントに占める構成比です。

自由回答

回答の意味や感情を変えない範囲で、読みやすい表記に整えています。

結果を読む際の注意点

  • 本調査は、ゲイ男性全体を推計するための無作為抽出による世論調査ではありません。
  • 今回回答した20代から50代のゲイ男性120名の声を記録し、年代ごとの傾向や背景を読み取ることを目的としています。
  • 最大3項目まで選べるため、各項目の選択者数を合計しても回答者数とは一致しません。
  • ランキングの順位は、悩みの深刻度やゲイ男性全体の優先順位を断定するものではありません。
  • 地域、職業、交際状況などによる属性別集計は、本記事では行っていません。

アンケートへのご協力、ありがとうございました

今回の調査にご協力いただいた120名の皆さまへ、心より御礼申し上げます。ふらっとゲイバーマップでは、年代ごとの悩みや価値観の変化を継続して記録するため、本調査を毎年実施していく予定です。これからも一人ひとりの声を大切に、今を生きるゲイ男性のリアルを丁寧に届けてまいります。

引用・転載について

本調査結果を引用・転載する場合は、「ふらっとゲイバーマップ調べ」と本記事のURLを明記してください。取材、掲載、データの確認に関するご相談は、お問い合わせページよりご連絡ください。

年代別の記事

各年代の詳しい回答を読む

それぞれのランキング、回答者コメント、年代ごとの分析は、個別の記事で詳しく紹介しています。

他の特集記事はコチラ

この記事をシェア