バーの数だけ出会いがありドラマがある。 ママさんのお店に対するこだわりや ちょっとしたプライベートを覗き見できる “一期一会”ならぬ、“一期イチGAY”
PUZZLE 一期イチGAY アイキャッチ

お客さんの人生のワンピースに。新宿二丁目「PUZZLE」でほどける夜

新宿三丁目駅C8出口から徒歩3分ほど。カラオケではなく、会話を中心に楽しむゲイバー「PUZZLE」。店長のたけるさんと副店長のさとるさんに、お店の名前に込めた想いや、PUZZLEという場所を形づくる空気について伺いました。

平日しっぽり 週末にぎやか 20代〜70代 会話を楽しみたい方に 初めてでも入りやすい

インタビュー協力 / PUZZLE

PUZZLE 店長 たけるさん
店長

【店長】 たけるさん

素直で情が深い、まっすぐなお店の守り手。淡々と話す中にも、お客さんへの熱がにじむ方です。

PUZZLE 副店長 さとるさん
副店長

【副店長】 さとるさん

場の空気をやわらかく整えてくれる、ほどよい距離感の聞き役。PUZZLEのゆるやかな時間を支える存在です。

新宿二丁目のビルの一室へ

新宿三丁目駅C8出口から歩いて数分。二丁目らしい飲食店やバーが並ぶ通りを抜けて、PUZZLEへ向かいます。

  • 1新宿三丁目駅C8出口から、新宿二丁目方面へ。
  • 2二丁目らしい飲食店やバーが並ぶ通りを進みます。
  • 3ビルの一室にあるPUZZLEの扉へ。

階段を上がり、扉を開けると、店内には落ち着いた空気が流れていました。にぎやかすぎるわけではない。でも、静まり返っているわけでもない。カウンターでは、それぞれが自分のペースで飲みながら、ぽつぽつと会話が続いています。

トーク中心で、穏やかに飲めるお店

PUZZLEは、カラオケで盛り上がるというより、会話を楽しむお店です。平日はしっぽり。週末はいつもより少しにぎやかに。店内の声が穏やかに混ざっていくような空気があります。

店内のムード:平日はしっぽり、週末はほどよくにぎやか。トークメインで、和気あいあいと過ごせる雰囲気です。

客層イメージ:20代〜70代まで幅広く、メインは30代後半〜40代。落ち着いて会話を楽しみたい方に向いています。

入店ルール:女性の方は紹介のみ。お店の空気を大切にできる、節度ある方に来てほしいお店です。

ふらっと
たけるさん、さとるさん、本日はよろしくお願いします。
たけるさん
こちらこそ、今日はゆっくりお話しできればと思います。
ふらっと
PUZZLEって、店内の雰囲気としてはどんな感じなんですか?
たけるさん
基本的には、穏やかに飲んでるようなイメージかな。トークメインで、和気あいあいとやるスタイル。
さとるさん
お酒が好きな方も多いので、自然とお酒の話になることもありますね。
ふらっと
ちなみに、たけるさんが一番好きなお酒って何ですか?
たけるさん
やっぱりビールですね。ビールがあると落ち着きます。
ふらっと
なるほど、PUZZLEといえばビールという感じなんですね。
たけるさん
ビールがなくなったら、その日の気持ちはもうおしまいですね。笑
ふらっと
それはお店としても、かなり大事な存在なんですね。笑
たけるさん
そうですね。ビールがあると、自分の気持ちも整うんですよ。笑

淡々と話しているのに、ふっと印象に残る一言が出てくる。この感じが、たけるさんらしい。静かに話しているはずなのに、なぜか言葉の輪郭がやわらかく残ります。

店名に込めた「人生のワンピース」

店名の由来を聞くと、たけるさんは少し考えながら、こんな話をしてくれました。

ふらっと
PUZZLEという名前には、どんな意味が込められているんですか?
たけるさん
お客さんの人生のワンピースになればいいなと思って。
ふらっと
人生のワンピースって、すごくPUZZLEらしい言葉ですね。
たけるさん
人生をパズルにするんだったら、大事なワンピースになればいいかなと思って。

お店の名前は、ただ響きで決めたものではありませんでした。誰かの人生の中に、ふと残る一片。仕事帰りに少し飲んだ夜。誰かと話して気が軽くなった夜。初めて二丁目で、自分の居場所を見つけた夜。

その一つひとつが、あとから振り返った時に「あの日、あの店に行ってよかった」と思えるピースになる。PUZZLEという名前には、そんな願いが込められています。

お客さんの人生のワンピースになればいい。

横浜から新宿へ。巡り合わせで始まったお店

たけるさんは、もともと横浜でお店に関わっていたそうです。そこから新宿二丁目へ場所を移すことになったのは、タイミングと巡り合わせでした。

ふらっと
PUZZLEを始めたきっかけも聞いていいですか?
たけるさん
もともと横浜でお店をやっていて。タイミング的に、新宿でいい物件があったから。巡り合わせかなと思って始めました。

オープンしたばかりの頃は、大変なこともあったそうです。ただ、その話になると、たけるさんは深刻に語るというより、どこか笑い話に変えていきます。

ふらっと
お店を開く時に大変だったことってありますか?
たけるさん
いろいろありましたけど、今となっては笑って話せることも多いですね。

0からお店を作る時には、きっと言葉にしきれない大変さもあるはずです。それでも今のPUZZLEには、長く通う人も、初めて来る人も、自然に会話に入っていける空気があります。

その空気は、たけるさんとさとるさんだけでなく、そこに集まるお客さんたちと一緒に作られてきたものなのだと思います。

お店の空気は、お客さんと一緒に作るもの

PUZZLEで大切にしていることを聞くと、たけるさんの言葉には、お客さんを思うまっすぐさがにじみます。

ふらっと
お店をやっていく上で、これだけは守りたいことってありますか?
たけるさん
お店の雰囲気も一緒に作っていきたいなと思う。
ふらっと
お客さんと一緒に、お店の空気を作っていく感じなんですね。
たけるさん
そうですね。来てくれているお客さんのことを悪く言われるのは、やっぱり嫌ですね。
ふらっと
そこは、たけるさんの大事にしている部分なんですね。
たけるさん
お客さんには楽しみに来てもらっているので、その時間を壊されないように守りたいんです。
ふらっと
お店の空気を守るためにも、そこは大事にしているんですね。
たけるさん
お客さんを否定されると悲しくなるし、そこはちゃんと大切にしたいですね。

たけるさんの言葉は、少し強く聞こえる瞬間もあります。でも、その奥にあるのは、来てくれたお客さんに楽しく過ごしてほしいという気持ちでした。誰かが楽しみに来た時間を、心ない言葉で壊させない。その場にいる人たちの安心感を守る。

PUZZLEの居心地の良さは、ただゆるいから生まれているわけではありません。節度を守ること。人を否定しないこと。お客さん同士の会話が広がる空気を大切にすること。

そのルールがあるから、初めての人も、常連さんも、同じ空間で穏やかに過ごせるのだと思います。

まっすぐだけど、根っこはあたたかい店長

話していると、たけるさんの人柄が少しずつ見えてきます。静かに淡々と話す方。でも、芯があり、言葉をごまかさない。お客さんのことになると、自然と熱がこもります。

ふらっと
たけるさんって、普段からそんな感じなんですか?
たけるさん
どういうところを見て、そう感じましたか?
ふらっと
静かに話してるんですけど、急に論破する感じがあるというか。
たけるさん
そういうところは、自分でも少しあるかもしれないですね。
ふらっと
自分でもそこは、なんとなく自覚があるんですね。笑
たけるさん
ありますね。いい意味でも悪い意味でも、出ちゃう時があります。
ふらっと
まっすぐに言うところは、織田信長タイプっぽさがあります。
たけるさん
言う時はちゃんと言いますけど、根っこはお店を守りたいだけですね。笑

もちろん冗談混じりです。ただ、たけるさんの真っ直ぐさや、場の空気を守ろうとする姿勢は、会話の端々から伝わってきました。筋の通らないことは流さない。お客さんが傷つくことは見過ごさない。場の空気を壊しそうな時には、ちゃんと向き合う。

ただ優しいだけではなく、必要な時にはきちんと言葉にできる人。それがPUZZLEの店長、たけるさんなのかもしれません。

ビール、日本酒のアテ、そして会話

PUZZLEには、日によって日本酒のアテもあるそうです。今回は、PUZZLEのコップと、日本酒のアテの写真も記事内に入れています。

PUZZLE コップ

PUZZLEのコップ。落ち着いた会話の時間に、自然と手元へ目が向きます。

PUZZLE 日本酒のアテ

日によって楽しめる日本酒のアテ。お酒好きが集まるPUZZLEらしい一皿です。

ふらっと
お酒好きが集まるって話もありましたけど、日本酒のアテもあるんですね。
さとるさん
日によってですが、日本酒に合うアテを出すこともあります。
たけるさん
ビールもありますし、ゆっくり飲めるお酒は大事にしていますね。
ふらっと
やっぱりそこでも、たけるさんはビールなんですね。笑
たけるさん
ビールは大事ですね。自分の中ではかなり大事な存在です。

カラオケがない分、PUZZLEでは会話が主役になります。お酒を飲みながら、ぽつぽつ話す。隣の会話に混ざる。常連さん同士の横のつながりが広がる。

派手に盛り上がるというより、気づけば誰かと話している。その自然さが、PUZZLEらしいところです。

初めてのゲイバーは、二丁目のモンスーン

たけるさんに、初めて行ったゲイバーの話も聞いてみました。

ふらっと
たけるさんが初めて行ったゲイバーって、今でも覚えていますか?
たけるさん
初めて行ったゲイバーは、二丁目にあったモンスーンですね。
ふらっと
それは新宿二丁目にあった、あのモンスーンのことですか?
たけるさん
そう。初めて行ったゲイバー。人に連れられて行った。
ふらっと
その時から、ゲイバーに通うようになったんですか?
たけるさん
10年くらい前かな。ハマったお店だったね。ショットバーで、15時からティータイムがあって、15時〜20時はショット500円だった。
ふらっと
その頃は、若い方がたくさん集まっていたお店だったんですか?
たけるさん
そう。若い子が集まって、そこからいろんなお店に行ったりする登竜門みたいな場所だった。

30代後半から40代の方の中には、初めて行ったゲイバーがモンスーンだったという人も多いそうです。ゲイバーに初めて行く時の緊張。誰かに連れられて入る最初の一歩。そこで出会った人たちと、次のお店へ行く流れ。

たけるさん自身も、そんな入口を通ってきた一人でした。だからこそPUZZLEにも、初めての人が自然に馴染める空気があるのかもしれません。

笑っているだけじゃなくて、意見はしなさい

たけるさんの話を聞いていると、「素直さ」という言葉が何度か浮かびます。でも、それはただ何でも受け入れるという意味ではありません。

ふらっと
たけるさんって、後輩とか若い子にもはっきり言いそうですよね。
たけるさん
意見はちゃんと自分の言葉で話してほしいなと思います。
ふらっと
その場で笑っているだけじゃなくて、ということですか?
たけるさん
そうですね。相手に合わせるだけじゃなくて、自分の意見も大事にしてほしいんです。
ふらっと
なるほど。ちょっと厳しそうだけど、言いたいことは分かります。笑
たけるさん
でも、ちゃんと話してくれる方が、その人らしさも見えていいじゃないですか。
ふらっと
それは確かに、会話を大事にするお店らしい考え方ですね。
たけるさん
自分の意見を持って話してくれる人は、やっぱり魅力的だと思います。

このあたりにも、たけるさんらしさが出ています。ただ場に合わせるだけではなく、自分の言葉を持つこと。お店の中でも、人との関係でも、そういう素直さを大切にしているように感じました。

あざとい売りと、「僕」問題

真面目な話をしていたと思ったら、急に話は違う方向へ。

ふらっと
たけるさん、自分の売りって何だと思います?
たけるさん
自分では、あざといところも少し売りかなと思っています。
ふらっと
そこを自分で言えるのが、たけるさんらしいですね。笑
たけるさん
普段から一人称を「僕」って言うところもあるし。
ふらっと
あ、たしかに会話の中でも自然に「僕」って言っていますね。
たけるさん
それで可愛がってもらえることもあるかなって、少し思っています。
ふらっと
それはちょっと計算も入っているじゃないですか。笑
たけるさん
俺って言ったほうが良いのかな。40手前で僕って気持ち悪くない?
ふらっと
いや、たけるさんは「僕」でいい気がします。
たけるさん
そうですか。そう言ってもらえるなら、もう少しこのままでいようかな。

急にかわいげが出る。真っ直ぐで、ちょっと怖くて、でもどこかあざとい。このギャップも、たけるさんの魅力です。

休みの日はゴルフとご飯とお酒

休日の過ごし方を聞くと、たけるさんはゴルフにハマっているそうです。

ふらっと
お休みの日は、普段どんなふうに過ごしているんですか?
たけるさん
最近はゴルフですね。月に1回くらいのペースで行っています。
ふらっと
ゴルフを始めたきっかけも、何かあったんですか?
たけるさん
横浜でやってた時はノンケさんが多かったの。スナックのママとかがゴルフ外交でゴルフバッグを持ってたりして。実際やってみると楽しい。
ふらっと
ちなみに、スコアはだいたいどのくらいなんですか?
たけるさん
だいたい100前後くらいで、気軽に楽しんでいます。
ふらっと
それはかなりちゃんと楽しんでいる感じですね。
たけるさん
気ままに遊んでるくらい。競技ゴルフやってる人と一緒に行くこともあるけど。
ふらっと
ゴルフ好きな人は、話しかけてもよさそうですね。
たけるさん
ゴルフが好きな方がいたら、ぜひ話しかけてほしいですね。

ゴルフのほかにも、美味しいご飯を食べたり、その後飲みに行ったり。サムギョプサルを食べに行って、そのまま飲み屋へ行くこともあるそうです。

ふらっと
先輩や周りの方との付き合いも、大事にするタイプですよね。
たけるさん
気を使いすぎず、楽しく飲んで過ごしてもらえたら嬉しいですね。
ふらっと
急にやさしい話になりましたね。少し安心しました。笑

こういう冗談をまじえた距離感も、たけるさんの味です。

やらかした記憶は、だいたいない

お酒の話になれば、やっぱり聞きたくなるのが「やらかし」の話。

ふらっと
今までお店をやっていて、「やらかしたな」と思ったことはありますか?
たけるさん
何をやらかしたか分からないくらい、記憶がない日もありましたね。
ふらっと
それは、どういう状態だったのか少し気になります。笑
たけるさん
本当に1ミリも覚えていなくて、翌日に反省することもあります。
ふらっと
それは確かに、やらかした日に入りそうですね。
たけるさん
オープンと同時にお店に行って、覚えてない時の酒鬱やばい。
ふらっと
飲んだ次の日に、気持ちが沈む時のことですね。
たけるさん
でも最後は、飲み方も含めてちゃんと反省しようと思っています。笑
ふらっと
そこで急に自分で整理して終わる感じが、たけるさんらしいです。
たけるさん
そういうところは、自分でも少しあるかもしれないですね。

飲んで、忘れて、翌日に少し反省する。でも最後には笑い話として話せてしまう。この流れも、どこかゲイバーのママらしいというか、たけるさんらしいというか。重くなりすぎず、笑いに変えてしまう明るさがあります。

YouTubeと、外に広がるPUZZLEの顔

たけるさんは、YouTube番組にゲストとして呼んでもらったこともあるそうです。

ふらっと
YouTubeにも出演されたことがあると聞いたんですが、本当ですか?
たけるさん
かまぶ3に、ゲストとして出させてもらったことがあります。
ふらっと
お店の外でも、いろいろなご縁が広がっているんですね。

店の中だけでなく、外でも人とのつながりが広がっていく。PUZZLEというお店は、ただ飲む場所に閉じない、人との縁を感じられる場所でもあるのだと思います。

店内での会話、ゴルフでのつながり、外でのご縁。いろいろな場所で人と関わりながら、その人たちがまたPUZZLEの空気を作っていくのかもしれません。

お客さん同士の横のつながり

PUZZLEの特徴を一言でいうなら、横のつながりが強いお店。常連さん同士が自然に話している。初めて来た人も、その会話の流れに入りやすい。ただし、誰でも何をしてもいいわけではありません。

ふらっと
お客さん同士の会話で広がることが多いお店なんですね。
たけるさん
そう。コミュニティというか、横のつながりが強いお店です。
ふらっと
初めて来る方でも、会話に入りやすい雰囲気はありますか?
たけるさん
節度を持って楽しんでくれる方なら、入りやすいと思います。
ふらっと
お店の空気を大切にすることが、やっぱり大事なんですね。
たけるさん
そうですね。節度を持って、楽しく過ごしてもらえたら嬉しいです。

この「節度」という言葉が、PUZZLEをよく表している気がしました。ゆるく話せる。でも、だらしなくはない。会話が広がる。でも、誰かを傷つける言葉は置かない。

大人が安心して飲める場所として、PUZZLEの空気は守られています。

ふらっと視点で見たPUZZLE

PUZZLEは、肩肘を張らずに会話を楽しみたい夜に、ふらっと立ち寄りたくなるゲイバーでした。

カラオケで一気に盛り上がるというよりも、誰かの話に耳を傾けたり、隣の人との会話に少しずつ混ざっていったり。そんな穏やかな時間が、店内にゆるやかに流れています。

印象的だったのは、たけるさんの真っ直ぐさです。静かに淡々と話す方なのに、お客さんのことになると、言葉にぐっと熱が宿る。その切り替わる瞬間に、PUZZLEというお店の芯を見た気がしました。

来てくれた人が気持ちよく過ごせるように、お店の空気を大切にする。少しはっきりした言葉の奥には、「ここに来た人には安心して楽しんでほしい」という、まっすぐであたたかい思いがあります。だからこそ、初めて来る人でも、常連さんの輪の中に少しずつ入っていきやすいのだと思います。

店名の由来である「お客さんの人生のワンピースになればいい」という言葉も、とてもPUZZLEらしく感じました。飲みに行った夜が、あとからふと思い返したくなる時間になること。誰かと話して少し気が楽になったり、思わず笑ってしまったり、そんなひとときがそっと積み重なっていく場所なのだと思います。

会話を楽しみたい方にも、ビール好きな方にも、ゴルフの話で盛り上がりたい方にも。新宿二丁目で、落ち着いた空気の中で人とのつながりを楽しみたい夜に、PUZZLEはやさしく寄り添ってくれる一軒でした。

PUZZLEの基本情報はこちら

料金・営業時間・アクセスなど、来店前に確認したい詳しい情報は基本情報ページにまとめています。

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