同性パートナーが亡くなったとき、葬儀に参列できる?火葬にも立ち会える?

情報確認:
先に答え|参列・火葬は一律には決まらない
- 葬儀への参列:今回確認した法令・公的資料では、同性パートナーかどうかだけで参列可否を全国一律に決めるルールは確認できませんでした。実際の参列範囲は、葬儀を取り仕切る人や葬儀社へ確認します。
- 火葬への立ち会い:火葬場への同行、最後のお別れ、収骨には施設ごとのルールがあります。葬儀社と、利用する火葬場の案内を確認します。
- 喪主・手続・収骨:参列できること、喪主になること、死亡届を出すこと、収骨に参加することは同じではありません。
いま葬儀の連絡を急いでいるなら、①亡くなった医療機関・施設等 → ②葬儀を取り仕切る人・葬儀社 → ③必要に応じて自治体・火葬場、の順に連絡先を整理すると動きやすくなります。
亡くなった直後|最期の対面と遺体の引き取り
最期の対面
どこへ申し出ればよいか、対面できる場所や時間、関係を伝えるために必要なものがあるかを、亡くなった医療機関・施設等へ尋ねます。遺体の引き取り・搬送
遺体の引渡しについて誰が窓口になるか、葬儀社へ搬送を依頼する場合に何が必要かを聞いておきます。ここで混同しない:最期に対面できることと、遺体を引き取って葬儀を進めることは別です。また、遺体の引き取りを行うことと、財産の相続人になることも同じではありません。
葬儀|参列と喪主・手配は別に考える
参列する人
葬儀へ出席する立場です。参列者の範囲や式場のルールを確認します。喪主・葬儀を取り仕切る人
葬儀社との打ち合わせや参列者への案内など、葬儀の窓口を担う立場です。喪主という役割と、死亡届、遺骨、財産などの法的な扱いは同じものではありません。葬儀の契約者・費用負担者
葬儀サービスの契約や支払いに関わる立場です。参列者や死亡届の届出人と、必ず同じ人になるわけではありません。死亡届などを行う人
戸籍法などに基づく行政手続の立場です。葬儀への参列可否とは別です。家族に二人の関係を伝えていない場合は、親族側がパートナーへ連絡する前提を持っていないこともあります。対立を前提にする必要はありませんが、葬儀の日程や連絡を誰から受け取るのか、早めに連絡経路を確かめておくと安心です。
火葬|立ち会い・収骨・遺骨の受け取り
- 火葬場へ同行できるか
- 同行人数に制限があるか
- 最後の対面はいつ行うか
- 収骨へ参加できるか
- 骨壺を誰が持ち帰る予定か
遺骨について:火葬場で収骨に参加すること、骨壺を持ち帰ること、その後に誰が遺骨を管理するかは同じ問題ではありません。親族と意向が異なるなど個別の争いがある場合は、一般的な葬儀案内だけで結論を出さず、弁護士への相談を検討してください。
手続き|死亡届・火葬許可・葬儀社との契約
死亡届
法務省は、死亡届の届出人として、親族のほか「同居者」などを挙げています。故人と実際に同居していた同性パートナーは、「同居者」として届出人の対象に含まれます。同居していない場合
同居していない場合、「パートナーであること」だけは法務省の届出人一覧に挙げられていません。自分が届出人になれるかは、市区町村の戸籍窓口へ確認してください。火葬許可
墓地、埋葬等に関する法律では、火葬を行おうとする者は市区町村長の許可を受ける必要があります。自治体では、死亡届にもとづいて火葬許可証を交付する手続が案内されています。葬儀社との契約
死亡届の届出人、火葬許可の手続、葬儀社と契約して葬儀を進める人は、すべて同じ意味ではありません。「誰が打ち合わせをするか」「誰を契約者とするか」「誰を死亡届の届出人とするか」を分けて確認します。もしもの前と当日|希望の残し方・確認先・質問例
今から確認できる3つ
- 誰へ連絡してほしいか:パートナー、親族、友人など、万一のときに連絡してほしい人と連絡先を整理する。
- 葬儀・火葬でどう関わってほしいか:参列、火葬への同行、収骨など、本人の希望を言葉やメモにしておく。
- 必要なら事前に確認する:利用を考えている葬儀社へ、同性パートナーが関わる場合に確認しておくことを聞いておく。
これらの準備をしても、すべての場面で希望どおりになることを保証するものではありません。ただ、誰に連絡するか、本人が何を望んでいたかを周囲が確認しやすくすることにつながります。
