同性パートナーや大切な人に財産を残す方法、どう選ぶ?

同性パートナーや大切な人に財産を残す方法、どう選ぶ? 中年の男性二人が書類を見ながら準備を考えるイラスト

同性パートナーや友人に「この家を残したい」「死後の生活費を渡したい」。その希望に合う方法は、財産と渡す時期によって変わります。遺言・生命保険・生前贈与を比べて、自分の場合に何を確認すればよいか整理します。

情報確認:

主な方法を比べる

死後に財産を残す遺言、死亡時の保険金を用意する生命保険、生前に渡す贈与。まず、渡す時期と財産の種類から比べます。

遺言・生命保険・生前贈与を5項目で比較
比べる項目遺言(遺贈)生命保険(死亡保険金)生前贈与
渡す時期亡くなった後。受取には死後の手続きが必要。保障される人の死亡後。請求・確認を経て支払い。生きているうち。相手の合意と、渡す手続きが必要。
準備・手続き本人が、法律で決められた形式を守って作成。契約する人が、受取人の条件や必要な同意・書類を契約先へ確認。双方が合意し、財産に応じて引渡しや名義変更を準備。
見直し変更できる。作り直すときも、決められた形式を守る。受取人を変えたいときは、変更条件と手続きを契約先へ尋ねる。渡した後に、自由に戻せるとは限らない。渡す前に希望を整理。
渡す財産預貯金・不動産・所持品など。契約で定めた保険金。金銭・不動産・所持品など。
主な注意形式、家族関係、実際に渡す手続き、税。受取人の条件、支払条件、請求書類、保険料、税。税、名義変更などの費用、自分に残る生活資金。

遺言(遺贈)

渡す時期
亡くなった後。受取には死後の手続きが必要。
準備・手続き
本人が、法律で決められた形式を守って作成。
見直し
変更できる。作り直すときも、決められた形式を守る。
渡す財産
預貯金・不動産・所持品など。
主な注意
形式、家族関係、実際に渡す手続き、税。

生命保険(死亡保険金)

渡す時期
保障される人の死亡後。請求・確認を経て支払い。
準備・手続き
契約する人が、受取人の条件や必要な同意・書類を契約先へ確認。
見直し
受取人を変えたいときは、変更条件と手続きを契約先へ尋ねる。
渡す財産
契約で定めた保険金。
主な注意
受取人の条件、支払条件、請求書類、保険料、税。

生前贈与

渡す時期
生きているうち。相手の合意と、渡す手続きが必要。
準備・手続き
双方が合意し、財産に応じて引渡しや名義変更を準備。
見直し
渡した後に、自由に戻せるとは限らない。渡す前に希望を整理。
渡す財産
金銭・不動産・所持品など。
主な注意
税、名義変更などの費用、自分に残る生活資金。

遺言によって財産を贈る方法を「遺贈」といいます。表は方法の役割を比べたものです。実際の入金・引渡し・名義変更までの手続きや期間は、財産や契約に応じて確かめてください。

選ぶ前の確認点

法律上の配偶者でない同性パートナーや友人は、同居や親しさだけで法律上の相続人になるわけではありません。養子縁組などの関係も含め、現在の法的な関係を整理して、残す準備を考えます。

受取人にできるか、請求できるか

同性パートナーや友人を保険の受取人にできるか、どの書類が必要かは、保険会社・商品・契約条件によって異なります。申し込む前に、希望する相手を指定できるか契約先へ尋ねてください。

  • 指定・変更:相手との関係をどう伝えるか。必要な同意や書類は何か。
  • 死後の請求:誰が、どこへ、何を提出するか。配偶者・親族ではない受取人が書類をそろえにくい場合はどうするか。
  • 契約情報:保険会社・契約内容・連絡先を、必要な相手にどう残すか。

税や費用も含めて比べる

税の扱いは、財産の渡し方や、受け取る人との関係などで変わります。保険では、保障される人・実際に保険料を払う人・受取人が誰かも関わります。

税の相談では、相手との関係・財産・渡す時期、保険の契約情報を税理士へ伝えてください。手続きの費用や、受け取った後の維持費も合わせて考えます。

自分に残る資金と住まい

生前に渡した財産を、自分の生活費や医療・介護費に使えなくなることも考えます。渡した後に残る資金と住まいを、先に整理しておきましょう。

家族関係や借入、既に渡した財産も、残し方を相談する際に伝える情報に含めます。

こんな希望なら?

家に住み続けてもらいたい
家が誰の名義か、住宅ローンや、住み続けるための費用を整理します。家を渡したいのか、住み続けてもらうことが希望なのかも、相談時に伝えてください。
亡くなった後の生活費を残したい
必要な金額と、お金を使う時期を書き出します。遺言で残すお金と保険金では受取の手続きが異なるため、必要な時期に間に合うかを相談時に尋ねてください。
生きているうちに渡したい
相手が受け取りたいか、何をいつ渡すかを先に話します。必要な手続きと税の扱い、自分に残る生活資金を確かめてから進めます。
友人にお金や思い出の品を残したい
財産の内容・保管場所・渡したい相手を具体的に記録し、死後に誰がどう渡すかを考えます。保険を使うなら、その友人を受取人にできるか契約先に尋ねます。

家や思い出の品を残す準備と、生活費を用意する準備を組み合わせることもあります。残したい財産と必要な金額をまとめて相談すると、全体を整理しやすくなります。

相談前に整理すること

決まっていることと、相談で確かめたいことを一枚にまとめます。空欄があっても、そのまま質問として持っていけます。

家族へ関係を伝えていない場合は、連絡先や書類の送付先、誰に何を共有するかも相談できます。

相談するときの伝え方(例)

「友人に預金と、思い出の品を残したいです。渡すのは亡くなった後を考えています。遺言の内容、税、実際に渡す手続きを、それぞれどう準備すればよいか相談したいです。」

内容に合う相談先

法的な内容・争い
弁護士 遺言・贈与の法的な内容や、家族等との争い。
不動産の名義・登記
司法書士等 不動産の名義変更や登記の手続き。
遺言原案・関連書類
行政書士等 書類作成の支援。依頼できる範囲を事前に確認。
税の扱い・申告
税理士 財産を渡す方法による税の違いと、申告の相談。
保険の指定・請求
契約先の保険会社 受取人の条件、変更、死後の請求書類。
生活資金・家計
FP等 自分の生活費や老後資金も含め、残す金額と家計全体を整理。
公正証書の作成
公証役場 公正証書遺言の作成に向けた相談。

「誰に・何を・いつ渡したいか」が、相談の出発点です。予約時に、今回の内容に対応しているか、料金や進め方、希望する連絡方法を尋ねてください。相談用メモと今ある契約・財産の資料を持っていくと、希望を伝えやすくなります。

”1人”だけど”独り”じゃない。誰もが助け合える世の中にするため
ふらっとゲイバーマップでは以下の記事も紹介しています。

”1人”だけど”独り”じゃない。
誰もが助け合える世の中にするため
ふらっとゲイバーマップでは以下の記事も紹介しています。

悩みやくらしに関するアンケートはコチラから

きょーちゃん    かんちゃん

当サイトでは、LGBTQ+コミュニティのつながりを広げ、多様な活動や取り組みをより多くの方に届けるため、コミュニティ団体・スポンサー企業さまを募集しております。

団体の活動紹介やイベント情報、企業の取り組み、サービスのご紹介など、皆さまの活動や想いを当サイトで発信してみませんか?

団体の活動紹介やイベント情報、企業の取り組み
サービスのご紹介など、皆さまの活動や想いを
当サイトで発信しませんか?

きょーちゃん  かんちゃん

この記事をシェア
文字の大きさはコチラで変更できます