沼影市民プールの景色
利用者アンケート

「沼プー」で過ごした、あの夏。 LGBTQの人たちが語る、沼影市民プールの記憶LGBTQの人たちが語る「沼プー」

映画『沼影市民プール』の公開をきっかけに、かつてこの場所を訪れたLGBTQの人たちに、当時の思い出を尋ねました。寄せられた声から、それぞれの夏の記憶をたどります。

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利用者が語る「沼プー」

回答全体の傾向と、当時の情景や人とのつながりが伝わる声を、6つのテーマに分けて紹介します。

※本記事は個人の体験を紹介するものです。回答文は、内容を変えない範囲で読みやすく整えています。

MEMORY 01

「沼プー」を訪れたきっかけ

「23〜29歳頃」と「30〜39歳頃」に初めて訪れた人が多く、合わせて69.4%を占めました。友人や恋人からの誘いに加え、手頃な料金や施設の充実も、足を運ぶきっかけになっていました。

初めて訪れた時期

有効回答:62名
小学生以下3.2%
19〜22歳頃6.5%
23〜29歳頃33.9%
30〜39歳頃35.5%
40〜49歳頃17.7%
50〜59歳頃3.2%

友人から「楽しいプールがある」と聞き、一緒に訪れたのが最初だったと思います。

50代

市民プールならではの手頃な料金で、いろいろな種類のプールを楽しめると知ったのがきっかけです。

50代

ゲイの間でよく知られたプールだと聞いていました。友人と遊びに行くのにもよさそうな雰囲気だったので、訪れてみたいと思いました。

40代

家の近くにあり、流れるプールやスライダーも楽しめる市民プールだったので、足を運びました。

40代

インターネットの掲示板で沼影市民プールのことを見かけ、どんな場所なのか気になって訪れました。

50代
MEMORY 02

流れるプールで過ごした夏

多くの人が、仲間と流れるプールやスライダーを楽しんでいました。プールだけでなく、近くの工場から漂うチョコレートの香りや、帰りに立ち寄った店まで、夏の記憶として残っています。

近くのロッテ工場から流れてくるチョコレートの香りを感じながら、友人たちと流れるプールを何周も回っていました。

50代

友人と流れるプールやスライダーで遊び、帰りにサイゼリヤでたくさん食べるまでが、毎年の夏の定番でした。

50代

子どもの頃は大きく見えた設備が、大人になって訪れると小さく感じられました。その変化に、自分の成長を実感しました。

30代

体の大きな友人がスライダーを滑ると、カーブするたびにガタガタと音がして、壊れるのではないかとヒヤヒヤしました。

30代

簡易テントと、近くのスーパーで買ったお弁当を持参し、流れるプールやスライダーで丸一日遊びました。時間を気にせず、さまざまな施設を楽しめるのが魅力でした。

50代
MEMORY 03

ゲイも集った市民プール

誰もが利用できる市民プールであり、同時に、ゲイの間でもよく知られた場所でした。家族連れをはじめ、さまざまな人が同じ空間で自然に過ごせる雰囲気を、居心地のよさとして挙げる声もありました。

家族連れもゲイのグループも、同じ空間で自然に過ごしていました。ほかのプールに比べて、利用者同士の間に壁がないように感じました。

40代

家族連れが多い大規模なプールだったので、ゲイの利用者だけが目立つことはありませんでした。そのため、周囲を気にせず自然に過ごせました。

40代

流れるプールには家族連れが多く、競泳用のプールにはゲイの利用者が多いなど、利用する場所が自然に分かれているように見えました。

40代

LGBTQの人たちも訪れる場所だと知られていたので、ほかの場所よりも声をかけやすく感じました。

60代

奥の50メートルプールや、そのそばの観客席に、ゲイの方が大勢集まっていたことが特に印象に残っています。

50代
MEMORY 04

出会いと仲間のつながり

新しく知り合った人がいる一方、多くの人は親しい仲間と訪れ、一緒に過ごす時間を楽しんでいました。沼影市民プールは、新たな出会いだけでなく、仲間との関係を深める場でもあったようです。

新しく知り合った人は?

回答:64名
いた14名・22%
いなかった50名・78%

友人を通じて別のグループに加わり、そこで新しい友人ができました。その人とは、今でも数か月に一度遊んでいます。

20代いた

現地で別の友人グループと合流し、お互いのメンバーを紹介し合いました。そこから交流が広がりました。

40代いた

流れるプールで過ごしていると、SNSで自分を知っていた人から声をかけられ、それをきっかけに交流が生まれました。

30代いた

新しく知り合った人はいませんが、友人4、5人と訪れることが多く、仲間たちとゆったり過ごしていました。

50代いなかった

自分から声をかけ、その後しばらくは一緒に遊びましたが、やがて疎遠になりました。

30代いた
MEMORY 05

昼間に仲間と集まれる場所

一日ゆっくり過ごせて、親しい人を気軽に誘える場所でした。夜の飲み屋とは異なり、夏の昼間に仲間と会えることに魅力を感じていた人もいます。

普段、ゲイの友人と会うのは、飲み屋など夜の時間帯が中心でした。沼影市民プールでは、仲間と昼間に遊ぶ楽しさを知りました。

40代

親しい友人たちと泳ぎ、流れるプールではしゃぎ、何度もウォータースライダーに乗りました。学生時代に戻れたような場所です。

50代

友人4人ほどで、水に浮かびながらのんびり過ごしました。手頃な料金で気軽に行ける、夏の避暑地のような場所でした。

20代

飲み屋のイベントに誘われて訪れました。人見知りだった私が、仲間の集まりに加われるようになった場所です。

50代

友人や好きな人と、流れるプールやスライダーを楽しみました。また、学童の子どもたちを引率して訪れたこともあります。子どもから大人まで楽しめる、埼玉の自慢のプールでした。

40代
MEMORY 06

閉鎖後に残った思い

「寂しい」「残念」という声が多く、夏の定番を失った感覚が語られました。一方で、今の生活には影響がないという回答もあり、閉鎖の受け止め方は一様ではありません。

沼影市民プールは、友人と流れるプールに身を任せて過ごす「夏の象徴」のような場所でした。なくなってから、季節を実感する機会がひとつ減った気がします。

30代

閉鎖されたと知って、とても悲しくなりました。今では毎年、夏にプールへ行こうとしても、どこへ行けばよいのか迷っています。

50代

若い頃に通っていた飲み屋が閉店したような感覚です。今の生活に直接影響はありませんが、思い出の場所がなくなったことには少し寂しさがあります。

50代

閉鎖は時代の流れだと感じます。夏は暑さが厳しすぎて、屋外プールは以前ほど利用されにくいのではないかと思います。

40代

これまで楽しませてくれてありがとう、という気持ちです。同時に、いつかまた戻ってきてほしいという寂しさもあります。

40代

寄せられた声からは、沼影市民プールが、泳ぐためだけの施設ではなく、友人や恋人と夏を過ごし、人とのつながりを育む場所でもあったことが伝わってきました。施設がなくなった今も、「沼プー」はそれぞれの記憶の中に残り続けています。

アンケートは随時受け付けています。あなたの「沼プー」での思い出も、ぜひお聞かせください。

映画の記事とアンケート

MOVIE

映画『沼影市民プール』を知る映画『沼影市民プール』

作品の背景や上映情報をまとめた記事です。利用者の記憶と重ねながら、映画が描いた「沼プー」を紹介します。

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